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BOOK LAB TOKYOの経営から学ぶ、ファンクラブを活用したこれからビジネスの可能性。

私は先月から、渋谷エキチカにある『BOOK LAB TOKYO』という本屋とカフェが一体になったちょっとしたコワーキングスペースのマイクロオーナーになりました。マイクロオーナーというのは、つまるところクラウドファンディングにおける出資者という立ち位置になる。そのときに初めて知ったのが、CAMPFIREファンクラブというクラファンの新しい形。今日はこの制度について詳しく解説していこうと思います。

クラウドファンディングが革命を起こすか?

前置きですが、年々クラウドファンディングが盛り上がっているように感じています。クラウドファンディングという制度自体はもう何年も前からあるし、大いに活用され多くのプロジェクトを発足させてきたのもなんとなく知っていました。

とはいえ、最近のクラウドファンディング業界の盛り上がりは異様です。例えば、本田圭佑さんや市川海老蔵さんがMakuakeに出資を表明したり、山田孝之さんがクラウドファンディングでFORIEDGEというブランドを立ち上げ江戸ガラスのプロデュースをしたり。また、最終的には中断となってしまったけれど、女優の真木よう子さんがコミケでのフォトマガジン出版をクラウドファンディングにて計画していましたね。

これまではいわゆるアーリーアダプターと呼ばれる層を中心に盛り上がっていたクラウドファンディングですが、こういった芸能人の参入により以前にも増して盛り上がりを見せはじめているように感じます。

ではなぜ、クラウドファンディングがここまで支持されているのでしょうか?

ひとえに、『一方的ではないプロモーション活動』『作り手と消費者とのコミュニティ形成』の風潮が盛んになってきている時代性が、クラウドファンディングという新しいビジネスの形を後押ししているのは間違いありません。

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Polca、ファンクラブの登場で形を変えてクラウドファンディングが盛んに。

これまで『クラウドファンディング』と聞くと、大きなプロジェクト発足の際に“大きな出資金(1,000万円以上の)を集めるために使われるもの”というイメージが強かったと思います。

しかし近年では100万とか200万とか、そこそこの金額でも出資を募る人が出てきて、よりクラウドファンディングのハードルが下がったような気がします。私も今年ひとつクラウドファンディングでプロジェクトを成功させました。たった100万円の小さなプロジェクトでしたが、とても楽しかったし、なにより良い経験になりましたね。

参考:クラウドファンディングをやる意味とは、活動をカタチにすることだ。

さて、段々とクラウドファンディングの敷居がさがるように思われていた今年、CAMPFIREが新たに『Polca』というフレンドファンディングをリリースしました。Polcaについてよく知らない…という方は以下をご参照ください。

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話題のアプリpolcaの使い方!CAMPFIRE発の友人限定クラファンが流行りそう。

 

このクラファンは、友人限定で300円からの少額出資を募ることが可能なクラウドファンディングとして根強い人気を博しており、私の周りでもPolcaでファンディングを成功させている友人がけっこういます。

これはとても分かりやすくて面白いし、なかには『なんてくだらないの…』っていうプロジェクトもある(笑)。でも、そういったギャグ性も“友人限定”という切り口が後押しすることで魅力のひとつになっていたりします。

さて前置きが長くなってしまいましたが、このような新しい形でのクラウドファンディングが次々と盛り上がりを見せるなか、新たに時代の波を感じざるを得ないのが、今回ご紹介する『CAMPFIREのファンクラブ制度』です。

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新しいビジネスのカタチ!誰もが経営できる世の中になった。

私がCAMPFIREのファンクラブ制度を知ったのは先月。きっかけは、『BOOK LAB TOKYOがCAMPFIREでマイクロオーナーを募っているよ』という友人からの紹介でした。以前からちょこちょこと一緒にBOOK LABでPC作業をしたことがあったので、すぐにマイクロオーナーになりました。そのクラファンがこちらです。

渋谷道玄坂のブックカフェ「BOOK LAB TOKYO」のマイクロオーナーを募集

すごく簡単に説明すると、私達消費者は企画側の理念に共感した場合に月額制で出資を行います。月額は500円〜10,000円くらいがおおよその相場かと思います。

もちろん出資者はなんらかのリターンがもらえます。BOOK LABの場合は、

  • マイクロオーナー限定のオンラインチャット参加権
  • カフェドリンク料金がタダ
  • BOOK LABで開催されるイベントに招待される
  • 貸し切り利用が20%オフ
  • 会員証&名刺がもらえる

などなど。電源・高速WiFiも完備されているので、フリーランスや起業家の方であれば、そこらへんのコワーキングスペースを月額利用するよりも遥かにおトクですよね。立地もエキチカですごく便利ですし。

単純計算として、月額10,000円×100名の方がを出資してくれれば毎月100万円が安定的に入ってくるわけです。それで経営を改善する、というのが今回のBOOK LABさんのクラファンの目的。ちなみにCAMPFIREを間に挟むことで手数料10%が差し引かれます。

もちろん、月額10,000円×100名って、そう簡単に誰もが達成できるような数字ではありません。BOOK LABさんの場合もCEOである西村創一朗さんが強力なインフルエンサーだったからこ成立した企画だと思います。とはいえ、この制度自体は誰もが実践できる仕組みだし、活用の仕方によっては誰もが自分の活動を応援してくれる方々と空間を共有することのできる新しい時代のビジネスの可能性を秘めているのではないかと思うのです。

“月額制”が大きなカギを握っている。

私がCAMPFIREのファンクラブ制度に注目している大きな理由は、『月額制』というところにあります。

上述したように従来のクラファンでは大きなプロジェクト発足の際に“大きな出資金(1,000万円以上の)を集めるために使われるもの”が主流でした。これは、私たちのように集客⇒オンラインコミュニティを形成する人間も一緒。つまり、年に一度大きなプロモーションをかけてできるだけ多くのコミュニティメンバーを集い、一度に大きな収入を得るというのが当たり前だったのです。

“プロジェクトごとに大きな金額を募うことができる”というのも素晴らしいことですが、ビジネスは初期費用と同様継続な収入が最難関にして最重要です。ここを解決する糸口は未だ体系化されていない。

しかし、CAMPFIREのファンクラブ制度が熱を帯びてきたことにより、クラファンをはじめとする全ての『コミュニティ形成』に大きな変革が訪れる可能性があるのではないかと見ています。

これからは『コミュニティ』そして『サードプレイス』の時代ですから、BOOK LAB TOKYOのようにいつでも行ける仕事場があり、そこへ行けば誰かしら知っている人がいて、そこで新たに友人や知り合いができて、より鮮度の高い情報や刺激が得られるという環境は、とてもニーズがあると思う。

ホリエモンさんが以前なにかの本で『これからの日本は人口減少により空き家がどんどん増える。そういった場所をどういう風に利用するかが今後のビジネスの可能性を握っている』と言っていました。現にデザイナーの友人は横浜で空き家の古民家を借りて、度々展示会やイベントを催しています。

もう、すぐそこまで『空間(場所)を利用したコミュニティビジネス』の波がきているように思えて仕方がありません。でもそのためには、運営費が固定でかかってきます。だからこそCAMPFIREの月額制ファンクラブみたいなものがより重要さを増してくるわけですね。

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“コアなファンがつく発信”をしていけるかどうかがカギ。

では、どうやったらBOOK LAB TOKYOのCEO西村創一朗さんのように、ファンクラブ制度を使ったビジネスが展開できるようになるか?ということを示してこの記事を終わりにしたいと思います。

あくまで私のいち意見ですが、いかにコアなファンをつける発信を継続的に行うことができるかどうかにかかっていると思います。

一昔前までは、ツールを使ってSNSのフォロワーをむやみに増やしたり、広告費を膨大に使って集客したり、そういうことがたくさん行われていました。でも、薄いファンをどんなにたくさん集めたって、月額5,000円とか、10,000円とか払ってくれるわけがないのです。

あなたの発信や情報に『月5,000円の価値がある!』と思われる発信者であること。また、それだけの濃いファンを継続的につくりあげていくことがこれからの時代にビジネスを成功させる鍵を握っていると私は思っています。これは単に『CAMPFIREでファンクラブ制度を使ってコミュニティビジネスをする予定の人』だけに限った話ではなく、すべての情報発信者に言えることなのではないかと。

濃いファンをつくる方法として、こちらの本がとってもオススメなのでぜひ。

藤村正宏さん著作『安売りするな!「価値」を売れ!』の感想|個性を発信する時代において

 

一言でいえばこれからの時代、浅く広くファンを募るのではなく、少数でも濃いファンをつくることが大事ということです。ビジネスをやっていると、ついつい数を追いたい衝動に駆られることもあります。でも、短期間で友人との信頼関係はつくることはできないように、長い期間をかけてしっかり自分らしい芯のある発信をしていくことが、結果的にはビジネスの成功のヒケツだと思います。結局、美味しい話などないということですね。

なので、情報発信はできるだけ早くはじめること。そして、Twitterでも、Facebookでも、インスタでも、なんでも良いから、できる範囲で発信する癖をつけられると良いと思います。

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